勇気の灯

教育、アドラー、読書レビュー。自分も他人も勇気づける。

合奏にて【リレーションの大切さ】

 

学級づくりにおいて、Q-Uの開発者である河村茂雄さんは「ルール」と「リレーション」が大切だとしています。「リレーション」とは、本音の交流のことです。

学級集団づくりのゼロ段階―学級経営力を高めるQ‐U式学級集団づくり入門

学級集団づくりのゼロ段階―学級経営力を高めるQ‐U式学級集団づくり入門

 

音楽会の練習が上手くいかなくて困っていました。

「立ち振る舞いをかっこよくしよう」と言って、私がその場で指導する。

でも、しばらくすると元に戻ってしまう。

スムーズに弾けていない状態があって、「鍵盤、ここでリズムがずれるから頑張って」と指導する。

でも、本人達の中でリズムが崩れているという自覚が弱いから、なかなか改善しない。

 

まわりからは私が一人で空回りしているように見えていることでしょう。

私自身もそう感じています。

 

 

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本日、鍵盤とリコーダーの子ども達だけで演奏させました。

そして打楽器など他のパートは見るだけにして行いました。

その後、見ていたパートの子ども達に感想を求めました。

 

「鍵盤の人が指揮を見ていないから見た方がいい」

「鍵盤がリズムが早くなっている」

「指揮を頑張ってみようとしている人もいてよかったと思う」

 

などの意見が出ました。

それを受けて、鍵盤チームが

 

「どうして鍵盤のことばかり言うの?」

 

と不満げな様子を見せます。

自分達で思っている以上に、周囲から指摘されたからでしょう。

でも、鍵盤への指摘は的を得ています。

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この中に、成長の種があるのではないかと感じました。

自分達の力不足をメタ認知する機会が生まれていたのではないでしょうか。

私一人の指摘では自覚が弱くとも、クラスの他のメンバーから指摘されたら自覚せざるを得ません。

「演奏できる」で満足していた子ども達が、周囲の子ども達から「良い演奏をする」ことを求められた瞬間でした。

ここに成長のきっかけがあると思いました。

 

このような交流なしでは、教師の力だけでは、指導に限界がある気がします。

とくに私のような、まだ音楽知識不足の若手教師による指導では。

 

この出来事を得て、なんてもったいない練習を今までにしていたんだと思いました。

 

練習にも目的を持たなければ。

〇演奏「できる」ようになるための練習

 →楽譜を見ずにできるようになる等

〇「良い演奏をする」ための技術を、教師が授ける練習

 →曲全体の表現、クレシェンドなどの定着、歌詞の意味等

〇子どもが自分達の演奏を「メタ認知するための練習」

 →相互評価などで、できていないところを明確に。

「良い演奏」になっているか振り返る。

 

メタ認知するための練習、大切だよなあ。

 

そして、目的を明確にしてから練習しなければ。

(今日はクレシェンドを完璧にするんだな、リズムを完璧にするんだな等)

 

今日は、子ども達の感想を交流させたことで生まれた雰囲気から、学びを得ることができました。まだまだ自分は力不足だと実感。音楽会は教師のものじゃない、それは十分わかっているつもりだった。

けれども、上手くいかないことに関して、なんとかしようと自分一人で悩んでしまった。子どもが主役なんだから、もっともっと子どもに相談しないとなあ。

 

本音の交流が成長に繋がる。そこを上手に使って指導していきたい。