友達のために力を尽くす【ダニエル・キムの成功循環モデル】
本日は第12回クラス会議でした。
今回の議題は、「絵日記のコツを教えてほしい」
提案理由は、「一年生の弟が絵日記を書くのに3時間もかかっているから」だそうだ。
今日の議題は、いつも以上に食いつきがよかった子がいた。
いつもとの違いは何か。議題の受け止め方の違いじゃないだろうか。
「弟思いのあの子のために、いいアイデアを出そう」「あの子の家族のために力を尽くすぞ」と受け止めている子もいれば、「今日はこういう議題ね」と受け止めている子もいる。
前者の子供たちは、議題が出されるや否や、議題提案者に駆け寄っていき質問をぶつけていた。一方、後者の子供たちはいつも通りお隣さんと話し合って議題について考えていた。もちろん、後者の子供たちが悪いというわけではない。ただ、この様子を見ていて【ダニエル・キムの成功循環モデル】が脳裏に浮かんだ。
ダニエル・キムの成功循環モデルについてよい記事がある。
必修!ダニエル・キム(MIT教授)の「組織の成功循環モデル」まとめ
ダニエル・キムの成功循環モデルについては、大学の研究室の論文で取り上げられていたから知っていたが、今日の出来事で理論と実践がようやくリンクした感じ。
クラス会議の話し合いの質、すなわち
「思考の質」は、「関係の質」に左右される。
よい会議にするならば、子どもたちの関係性が一番大事。
日々の子どもたちの関係性に、クラス会議の質は左右されるということ。
当たり前のことだよなあ、と思う。今日それを体感できた。
誰かの議題を「全員が」「あの子のために頑張るぞ」と受け止められるように、日々の中で関係性を作っておく必要がある。
クラスのメンバー(特に普段かかわらないような子)と繋がることのできる場を積極的に作っていきたい。
上述のことに関連して、
よく集団作りの中で【ルール】と【リレーション】と言われるが、
【リレーション】があって【ルール】が生まれていくほうが自然だと思う。
そもそも、あんまよく知らない人からいろいろ言われてもうるせーってなるだけだし。
そこは大人も子供も一緒だよなあと思う。
クラス会議も、型を意識してしまいがち。
ダニエルキムのモデルでいうと話し合いの型は「行動の質」になるかな。
子どもがザワザワしていると「静かに話を聞くんだ!」ってルールを押し付けちゃいたいところ。
でも本当に大事なのは、子どもの中に「聞きたい」という思いを強くもたせること。
そのためには「関係の質」が大切。
静かに話を聞くという【ルール】を求めるよりも先に、
あの子の話を聞いてあげたいという関係【リレーション】を作りたい。
そんなことを学んだ一時間でした。
自分の家族のことをクラスに相談できる関係っていいよなあ。
クラスのことを信頼して議題を提案してくれてありがとう。
もっとその信頼に応えられるクラスにならないと。