あたまの図書館

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協力と慣れ合いの違い【SMARTガイドライン】

子ども達がグループで活動する機会は多いと思います。

しかし、グループでの活動は「協力」「慣れ合い」かに分かれると思っています。

 

その差はズバリ、

 目的の有無です。

  

このグループ活動で「何を達成すればよいのか」

「子ども達が」理解していなければ、その活動はただの「慣れ合い」になってしまいます。

 

目的が設定してあるだけではダメです。

子どもが理解しているということがポイントです。

 

目的を明確にするということは、

教師の期待を明確にすることと同義であると思います。

 

threepocari.hatenablog.com

 期待は明確にして伝えなければ。

 

また、目的達成のために、グループに目標(課題)を出すことでしょう。

目標(課題)とは「何を達成すればよいのか」ということですが、

ここをしっかりと提示することで活動が引き締まるかと思います。

ぼんやりとした課題設定だと、活動もぼんやりとしてしまいます。

じゃあどんな課題を設定すればいいの?ということですが、

 

目標(課題)設定に対する考え方で、

「SMARTガイドラインというものがあります。

 

Specific    …    具体的に      

Measurable   …  測定可能な      

Achievable  …   達成可能な      

Relevant   …   関連している   

Trackable   …   追跡可能な 

   

①その目標(課題)は具体的であるか 

    →目標を絞る:1回につき1つの目標

②その目標(課題)は何らかの形で計ることができるか  

    →時系列的に/数量的に

③その目標(課題)は達成可能か 

    → 可能だが,頑張らないとできない

④その目標(課題)は適切か、今の生活や状況に関連しているか 

    →直接的に意義があり,接点がある

⑤その目標(課題)はプロセスが追跡できるか 

    →遂行の過程を確認・認識できる

 

グループのちからを生かす―プロジェクトアドベンチャー入門 成長を支えるグループづくり

グループのちからを生かす―プロジェクトアドベンチャー入門 成長を支えるグループづくり

 

 「目標は,君たちのグループメンバー全員が,1870÷60の筆算のやり方を,10分間で,全員説明できるようにすることです。困ったら前回学習した3桁÷2桁の筆算のやり方を参考にしてね。グループ全員ができたら先生のところへきてください。それでは始め。」

例えばこんな感じでしょうか。

 

「子どもに〇〇させる」ではなく「子どもが〇〇する」という意識で課題をつくる点が素晴らしい考え方だと思います。

 

子ども同士が関わることは、素晴らしい価値を生み出します。

しかし、「慣れ合い」の活動にしてしまうと、価値が大きく減少します。

こちらの心構えで、しっかりと「協力」できる活動にしたいものです。