あたまの図書館

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『よくわかる学級ファシリテーション①かかわりスキル編』幸せな子ども時代のために

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岩瀬直樹 ちょんせいこ著『よくわかる学級ファシリテーション①』

 

何度も、何度も、読み返している本。

ちょんせいこさんの講座に行って、サインを頂いたのが5年前。

そのときは大学生だった。

サークルの会議を進行を任されていたこともあり、ファシリテーションにハマっていた時期。

 

当たり前だけど、「何でもやりたいやりたい」と思っていた大学時代と今では、違うところが刺さる。

昔は実践ばかりに目を惹かれていた。だけど、今ではその根底にある価値観が響く。

例えば、「セブンイレブンじゃんけん」のインストラクション。

・じゃあ、今から3分間で何人のことできるかチャレンジします。何人くらいとできそうかな。

・さっき、ふたりでやっていて、相手を探してウロウロしている子がいたよね。そういうときは、どうすればいい?

・クラス目標のなかにあるどれかを意識して、チャレンジしようね。どれがいい?

・じゃあ、「みんなが中心、みんなが楽しいクラス」っていう目標に近づくことを意識して、チャレンジしようね。そのためには、具体的にどうしたらいいと思う?3つ意見を募集します。

インストラクション中に子どもに問いかける回数が多い。

その中で、子ども自身に自己選択・自己決定をさせている。

こういった些細なことの積み重ねなんだろうな。

「楽しい雰囲気をつくる」という目的ではない。そのさらに上。

セブンイレブンじゃんけん」というたった1つのレクの中で、子どもたちの状態をアセスメント(評価)して、安心・安全な場をつくっている。

さらには、クラス目標の意識づけ、振り返りまで。

 

こういうところが、ファシリテーターとしての技術なんだよなあ。

ファシリテーションの技術を通して、在り方を学べる本。


Action Plan

・子どもたちが自己選択・自己決定できるような「問いかけ」を日常に取り入れる。